現場で培った経験をもとに、デイサービスにおける心臓リハビリテーションの実践事例を紹介し、課題と可能性について議論しました。以下に、その内容をご報告いたします。

シンポジウム概要

  • テーマ: 「2040年を見据えた高齢心不全回復期リハ最適化戦略~体制の多様化と地域連携~」
  • 開催日: 2024年11月23日(土)、24日(日)
  • 会場: 仙台国際センター(宮城県仙台市)
  • 主催者: 日本循環器理学療法学会
  • 参加者: 日本循環器理学療法学会会員、日本理学療法士協会会員

発表内容

1. 介護保険領域における循環器理学療法

介護保険領域においては、訪問リハビリテーションが心血管疾患リハビリテーションのガイドラインにも掲載されており、主要な選択肢となっています。

しかし、デイサービスやデイケアといった他の介護保険領域でも心臓リハビリテーションが行える可能性がある点を説明しました。

2. デイサービスの課題

デイサービスには以下のような課題が存在します:

  • 運動時間や料金では優位性があるものの、個別性の欠如運動負荷の設定の難しさが課題。
  • 医療情報の不足病院との連携体制の弱さ

これに対し、私たちブルーム蕾では以下の取り組みを実践しています:

  • 個別性を重視した運動プログラムの導入。
  • 病院との連携を強化し、医療情報の共有体制を整備。

症例を通じて具体的な解決策を紹介しました。

3. デイサービスの可能性

課題を解消することで、デイサービスには次のような可能性が期待できます:

  • 個別的な介入を通じた利用者の行動変容促進。
  • 急性期病院との連携によるリスク管理の強化。
  • フィジカルアセスメントを活用した心疾患増悪の早期発見。

発表後の反響

発表終了後、多くの参加者から以下のような声をいただきました:

  • 「病院と地域の連携について先駆的な取り組みが参考になった」
  • 「地域リハビリにおけるリスク管理に大変役立つ内容だった」
  • 「利用者事例を交えた実践的な話が心に響いた」

畠中

特に、利用者との具体的なエピソードが多くの方に感銘を与えたようです。

今後の展望

今回の発表内容を踏まえ、次のような取り組みをさらに推進していきます:

  1. 内部障害患者に特化したケアプログラムの拡充。
  2. 地域の医療・介護機関との連携を一層強化。
畠中

私たちは、地域の皆様の健康を支え、より良い介護サービスを提供するために、挑戦を続けます!